今から21年ほど前の話です。
ちょうど就職して間もない頃なので、24歳くらいの時ですね。
大学を卒業して、ある会社に入社しました。
30人くらいの零細企業で洗車関係の用品を製造・販売及び洗車店を展開している会社でした。新卒で入社したわけですが、同期入社は私の他に二人おり、計三人でしたね。
最初はお店に配属され、そこで実際に製品を使用してみて製品知識を得るという感じでした。お店には、マネージャーとチーフとスタッフが二名、それにアルバイトが数名いたかな。
そこで入社当日からチーフが指導係ということで、研修が始まるわけですが、このチーフとはうまく人間関係を築くことができなかったですね。
研修は、「声出し」というものから始まりました。
これは、私とチーフが店の端と端に分かれて、大声で「いらっしゃいませ~」という訓練です。声が小さいとやり直しで、ずっとこれをやらされたんですよね。
声が小さい、もう一回やり直し、という感じで。
しまいには、喉が切れて血がでてきましたけど、いきなり辛かったですね。
同期三人いたんですが、私だけ最後まで残ってやっていました。この時は、残されて恥ずかしいとかそういう気持ちは全くないんですよね。とにかく辛くて早く終わりたいという気持ちしかないんです。
まぁ確かに声は小さかったんでしょうけど・・
この研修以降、この会社で約1年間働きました。
でも辞めることになったんです。というのもこのチーフとどうしてもうまくやっていくことができなくて。
一年間で色々なことが積み重なってしまったんだと思います。
何かにつけて、このチーフは私のことを目の敵にしてきて。
耐えられなくなってしまったんです。
ただ、今考えると確かにこのチーフは意地悪だったと思いますが、私自身ももっと対応できることがあったとは思います。
では、なぜその時、それができなかったのか。
それは私が、自分自身を客観視して、自分が相手からどのように見られているのか、分析できていなかったからだと思います。
その当時の私を客観的にみると
・本人的にはまじめにやっているが、動きが遅いのでダラダラしているように見える
・結構人見知りであまりしゃべらなかったので、生意気に見えたかもしれない
・割とマイペースなので、仕事を覚えることに対して積極的に見えなかったかも
・最初からその上司のことが嫌だったので、それを感じとられたかも
他にも色々とあるのでしょうが、少し古い話なのであまり覚えていません。
でもこれだけの情報があれば、相手から自分がどのように見られているのか推測することができます。
そして相手の考えを推測することができれば、もっと違った対応方法があったと思いますし、良好な関係を築けたかもしれません。
まぁこういう経験があって今の会社ではうまいことできているわけですが、最初からうまくできればそれに越したことはないので、もしこれから社会に出られるという方や人間関係に悩まれているという方がいるのであれば、参考にしてみてください。
仕事って社内社外問わず、大切なのは人間関係ですよ。